この記事は特定の国や民族を批判する意図なく、私自身の失敗談と客観的事実に基づく考察を行ったものです。
ただ、この記事の主題は犯罪や国籍の話ではありません。
私が書きたいのは「余裕がないとき、人は世界を雑に処理してしまう」という感覚です。
ニュースの読み間違いは、その象徴として起きた出来事でした。
1.はじめに:ななめ読みによる曲解の怖さ
私が下記のニュースを読んだとき、真逆の読み間違いをしてしまいました。
Yahoo!ニュース(2026年2月17日(火) 18:40:テレビ朝日系(ANN))
記事概要
中国政府が治安悪化を理由に春節中の訪日自粛を呼びかけたことに対し、木原官房長官は「中国人を被害者とする殺人・強盗などの凶悪事件は、令和6年比で令和7年に減少している」と統計を基に反論した。
中国外務省は「中国人対象の犯罪多発」と主張し、訪日客が大幅減となっている。
木原長官は多国籍からの訪日促進と持続可能な観光の実現を強調した。
私の読み間違い
さらっとタイトルを流して読みして本文を読んだとき、私は少し違和感を覚えました。
「自国民(中国人)が被害に遭っているから自粛しろ」という中国側の主張に対し、日本の官房長官が「いや、犯罪は減っている」と反論している構図が、一瞬で理解できなかったのです。
そう、私はこの記事の趣旨を「来日中国人が減って、中国人による凶悪犯罪が減少している」と、勝手に短絡して読んでいたのです。
今思えば、これは知識不足というより、余裕のない脳が“早とちりの結論”を作ってしまったのだと思います。
いくら何でも誤解が過ぎます。これには私も猛省せずにはいられませんでした。
一方で、そのように読み違えてしまう根拠も私の脳内に存在するはずです。
今回は私の世界の見方を内省してみたいと思います。
2.もしも世界各国の犯罪率が等しかったら
私の思考の起点は「できるだけ物事をシンプルに捉えよう」ということです。
中国の人口は日本の人口の約10倍です。
その事実から、私は無意識にこう考えてしまいました。
「人数が10倍なら、起きる出来事も10倍になるのでは?」と。
そのため「仮に犯罪率が等しいならば、中国には日本人の10倍の“よこしまなことをする人”がいる」という安直な考えが生まれてしまいます。
これは決して中国を貶めているわけではありません。あくまで純粋な人口比の話です。
「仮に」よこしまなことを考えている人の割合が1%だとしたら、
・日本人には120万人の悪い人がいる
・中国人には1,200万人の悪い人がいる
というシンプルな数字の話です。
もちろん現実はそんなに単純ではありません。
でも余裕がないときの私は、世界をこういう雑な計算で処理してしまうのです。
3.人が増えれば犯罪も増えるはずだ、という単純な発想
日本人と中国人において、マナーやモラルはいずれが優れているか?ということは本記事では話しません。
2025年の年間訪日中国人数は、前年比約30%増の約910万人(909.6万人)※でした。
日本の人口の約7.5%に相当します。
私の安直な思考では、「滞在する人数が日本の人口の7.5%分も上乗せされたのなら、その母数に比例して、発生する犯罪の総数も単純計算で数%は増えるはずだ」という形になります。
今思えばこれは、数字を理解したつもりになっているだけで、現実をきちんと見ているわけではありません。
それゆえに、「2026年2月現在において、中国当局が来日観光を規制している分、中国人による犯罪は減っただろう」という私の読み間違いが生じたのだと思います。
※出典:日本政府観光局(JNTO)訪日外客数(2025年12月推計値)
4.おわりに:生きるコストを減らすことのリスク
このよく言えばシンプル、悪く言えば安直な思考は、言い訳になってしまいますが「私の生存戦略の一つ」です。
生活の、職場の、そして生存への不安が大きすぎる私は、「思考のリソース」が限りなく少ないです。
そのため行動や思考をできるだけシンプルにすることにより、少ないリソースで生きられるようにしています。
しかしその結果の一つが、今回のニュースの読み間違いです。
私の生活に直結する情報ではなかったため、直ちに損害の出る話ではありませんでした。
ただしシンプルな思考がもたらす危険性を強く感じた出来事でした。
余裕がないとき、人はニュースさえ正確に読めなくなる。
それは私だけではなく、誰にでも起こりうることだと思います。
バランスよく生きるのが困難な私は、これからも右へ左へ行ったり来たりしながら、生存を模索していくのだと思います。
何とも生き辛い。
それでも私は、余裕のなさと付き合いながら歩いていくしかありません。
世界を雑に見てしまう日もある。
そのたびに立ち止まりながら、生存を続けていくのだと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました🐻
同じく不安について私のリソースが割かれていることを題材にした記事はこちら