FANG+にマイクロン(MU)採用で“逆神現象”は本当か?除外銘柄は本当に勝っているのかデータ検証【2026年3月】

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「FANG+に採用された銘柄は下がり、除外された銘柄は上がる」

そんな“逆神現象”を見たことはないでしょうか。

目次

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1.はじめに:FANG+の銘柄入れ替えは適切なのか

2026年3月のNYSE FANG+指数定期リバランスで、マイクロン・テクノロジー(MU)が新規採用されました。これにより、クラウドストライク(CRWD)が除外される形となっています。

2026年初来のパフォーマンスでは、S&P500(VOO)が約3.25%下落する中、MUは55.66%と大幅上昇を記録しており、AIメモリ需要の爆発が背景にあると見られます。



一方、SNSでは「FANG+が採用した銘柄はその後下落し、除外した銘柄は上昇する」という声が根強くあります。

私自身、旧NISAでFANG+を保有する投資家として、この「銘柄入れ替え戦略」の有効性を疑問視せざるを得ません。

本記事では、過去の変遷データと実績を基に、以下の点を徹底検証します。

・FANG+構成銘柄の歴史的変遷と除外・採用銘柄のその後成績

・FANG+とS&P500の長期・短期パフォーマンス比較

これにより、「採用=失敗」「除外=成功」という通説が本当かどうかを明らかにします。

FANG+リバランス(2026年3月)の動きは、今後の投資判断にも影響する重要な材料といえます。

結論だけ知りたい方へ

・除外銘柄:上昇傾向あり(ただし例外あり)

・採用銘柄:当たり外れが極端

・結論:指数は「一部の勝ち銘柄」に依存

2.FANG+の銘柄入れ替え履歴と「除外後の株価パフォーマンス」検証

①FANG+の構成銘柄の変遷

2018年1月 2021年12月 2022年12月 2023年9月 2024年9月 2025年12月 2026年3月
フェイスブック
(現メタ)
メタ メタ メタ メタ メタ メタ
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グーグル グーグル グーグル グーグル グーグル グーグル グーグル
アップル アップル アップル アップル アップル アップル アップル
エヌビディア エヌビディア エヌビディア エヌビディア エヌビディア エヌビディア エヌビディア
テスラ テスラ テスラ テスラ クラウドストライク クラウドストライク マイクロン
ツイッター マイクロソフト マイクロソフト マイクロソフト マイクロソフト マイクロソフト マイクロソフト
アリババ アリババ AMD ブロードコム ブロードコム ブロードコム ブロードコム
バイドゥ バイドゥ スノーフレーク スノーフレーク サービスナウ パランティア パランティア
FANG+誕生。GAFA+テスラ+中・米ITの10銘柄構成。 ツイッター除外。マイクロソフト採用でGAFAMが揃う。 中国勢除外。AMDスノーフレークが入り、米国企業100%に。 AMDが除外。ブロードコムが参入。 テスラとスノーフレークが除外。クラウドストライクサービスナウが参入。 サービスナウが除外。AIデータ分析で急成長のパランティア(PLTR)を採用。 クラウドストライクを除外。AIメモリ需要の爆発を受けマイクロン(MU)を採用。


クラウドストライク(CRWD)を除外し、AIデータセンター向け高帯域メモリ(HBM)需要の急拡大を背景に、メモリ分野で競争力を持つマイクロン・テクノロジー(MU)を採用した今回のリバランスは、FANG+指数がAI・半導体セクターの最新トレンドを反映している好例といえます。

②FANG+除外銘柄のその後(CRWD除く):除外月の月足始値ベースと記事執筆時点の終値を比較

除外銘柄 (ティッカー) 除外時期 除外月始値 ($) 2026/3/18 終値 ($) 成長率 (期間・年率)
アリババ (BABA) 2022年12月 84.35 134.43 59.4%増
(約4年3か月 / 年率 約14.0%)
バイドゥ (BIDU) 2022年12月 107.50 121.87 13.3%増
(約4年3か月 / 年率 約0.48%)
AMD 2023年9月 107.00 199.46 86.4%増
(約2年6か月 / 年率 約34.6%)
テスラ (TSLA) 2024年9月 215.26 392.78 82.5%増
(約1年6か月 / 年率 約55.0%)
スノーフレーク (SNOW) 2024年9月 113.06 173.25 53.2%増
(約1年6か月 / 年率 約36.5%)
サービスナウ (NOW) 2025年12月 160.334 113.71 29.1%減
(約3か月)

※除外月足始値と2026年3月18日終値の比較。CRWDを除く。スワイプで表を左右に動かせます。

小まとめ

FANG+から除外された銘柄(CRWD除く)は、サービスナウ(NOW)を除き、いずれも除外後に株価上昇を記録しています。

6銘柄中4銘柄で年率10%以上の成長を示しており、除外銘柄の上昇傾向は顕著です。

これを「勝敗」で表現すると、6戦中4勝2敗という結果となりますが、期間の長短や市場環境を考慮すると、単純比較には注意が必要です。

③FANG+採用銘柄のその後(MU除く):採用月の月足始値ベースと記事執筆時点の終値を比較

採用継続銘柄 (ティッカー) 採用時期 採用月始値 ($) 2026/3/18 終値 ($) 成長率 (期間・年率)
マイクロソフト (MSFT) 2021年12月 335.13 391.79 16.9%増
(約5年3か月 / 年率 約3.22%)
ブロードコム (AVGO) 2023年9月 90.187 315.93 350.0%増
(約2年6か月 / 年率 約140%)
パランティア (PLTR) 2025年12月 165.00 152.77 7.4%減
(約3か月)

※採用月足始値と2026年3月18日終値の比較。MUを除く。スワイプで表を左右に動かせます。

小まとめ

2025年12月に採用されたパランティア(PLTR)は現在低迷中です。

採用銘柄の結果は極端であり、マイクロソフト(MSFT)は年率約3.22%の上昇にとどまり、S&P500などの広範なインデックスに劣後しています。

一方、ブロードコム(AVGO)は年率140%超の大幅上昇を記録し、採用が指数パフォーマンスに大きく寄与した成功例となっています。

3銘柄中、1銘柄の大成功と2銘柄の相対的低調という結果です。

④検証結果:除外銘柄は本当に勝っているのか?採用銘柄との比較

除外銘柄の多くが好成績を維持している点は事実であり、SNS上の懸念に一定の根拠があると言えます。

特に中国銘柄の除外は、地政学リスク回避という指数ポリシーの明確化としてポジティブに評価できます。

一方、採用銘柄ではブロードコム(AVGO)の年率140%超の上昇が指数全体を大きく押し上げており、マイクロソフト(MSFT)の低調さとの対比が顕著です。

したがって、冒頭の「採用銘柄は下落し、除外銘柄は上昇する」という声に対しては、「除外銘柄の上昇傾向は確認されるものの、ブロードコムのような採用成功例がパフォーマンスに大きく寄与しているため、一概には断定できない」というのが検証結果です。

今後のマイクロン(MU)採用がこのパターンを変える鍵となるでしょう。

結論を一文で整理すると、

「除外銘柄は上昇しやすい傾向はあるが、指数全体のリターンは“少数の成功銘柄(例:ブロードコム)に強く依存している”」という構造です。

4.よくある質問(FAQ)

Q1.FANG+の銘柄入れ替え頻度はどのくらいですか?

A:原則として四半期ごと(3月、6月、9月、12月)に指数のリバランスと構成銘柄の見直しが行われます。

ただし、毎回必ず銘柄が入れ替わるわけではなく、指数運用会社(NYSE)の裁量により、市場環境や企業業績に応じて変更の有無・規模が決定されます。

Q2.マイクロン(MU)がFANG+に採用された主な理由は何ですか?

A:2026年3月のリバランスでは、AI関連のメモリ需要が急拡大していることを背景に、HBM(高帯域メモリ)など先端メモリ分野で強みを持つマイクロンが選ばれたと推測されます。

指数の選定基準は公開されていませんが、時価総額、成長性、テクノロジーセクターへの関連度、流動性などが総合的に考慮されていると考えられます。

Q3.FANG+に投資するなら、どのタイミングが適切でしょうか?

A:FANG+はテクノロジー成長株に特化した指数であるため、市場全体のリスク許容度やAI・半導体セクターのトレンドを踏まえたタイミングが重要です。

過去のデータからは、ビッグテックが低迷している局面での積立投資が長期的に有効なケースが多い一方、短期的なボラティリティは非常に大きい点に留意が必要です。個々の投資判断はご自身の状況に基づいて行ってください。

Q4.FANG+とS&P500、どちらが今後優位になると考えられますか?

A:過去8年間の長期ではFANG+が圧倒的に優位でしたが、直近1年〜半年ではS&P500が逆転する局面も見られます。

これはビッグテック集中のリスクが顕在化した結果とも解釈できます。

将来的には、AI・次世代テクノロジーの成長が継続するか、市場全体への資金シフトが進むかによって結果が分かれる可能性が高いです。

どちらが優位かは現時点では断定できません。

5.おわりに:一概に語れないFANG+の銘柄入れ替え

FANG+の銘柄入れ替えは、除外銘柄の上昇傾向が目立つ一方で、ブロードコムのような大きな成功例も存在しており、一概に「採用=失敗」「除外=成功」とは言えない状況です。


一方で、私の運用成績が示す通り、過去においては良好なパフォーマンスを示してきたことも事実です。

指数の定期的な見直しが、長期的にどのような影響をもたらすのか、今後も注視していく必要があるでしょう。



ここまで読んでいいただき、ありがとうございました🐻

※投資は自己責任です。この記事は特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。

FANG+と比較されることの多い「ギガテック7」「メガ10」については、以下の記事で詳しく検証しています。

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