「小鍋立て」と呼んだだけで、少し景色が変わった話

ごった煮が小鍋立てに変わったT-Kuma
ごった煮が小鍋立てに変わったT-Kuma

1.夕食どうしよう?

冷蔵庫に千切りキャベツと長ネギ、シャウエッセンがあります。

冷凍庫には牡蠣、オートミール、細切りの豆腐皮。

さて今日の晩御飯はどうしよう?

・牡蠣と白ネギの小鍋立て

・ウインナーと葱のポトフ

パッと浮かぶのはこんなところです。

いずれも冬らしい汁物です。

補足:小鍋立てとは

小鍋立てとは、江戸時代に庶民の間で広まった、小鍋(一人〜二人前程度の小さな鍋)を使って手軽に調理し、煮ながらつまみ食いする鍋料理のことです。

正太郎の作品などにも登場し、現代でも「一人鍋」や「おつまみ鍋」として楽しまれています。

2.言葉変われば世界は変わる?

さて、牡蠣にウインナーや葱を使った汁物です。

料理の知見が少ない私にとっては、ただの「ごった煮」にもなりえます。

でも私はたまたま「小鍋立て」という言葉を知っていました。

ただのごった煮に「少しだけ風情が加わりました」

冷蔵庫の在庫で作る料理に、輝きと豊かさが感じられたような気もします。

他にも少し調理法を変えれば、下記のような表現があるでしょう。

・一人鍋

・単品おでん

・西洋風おでん

・ポトフ

・引き算のスープ

・ミニマル・スープ

やっぱり文化的経緯や小説家の権威が光る「小鍋立て」が私には魅力的に移ります。

言葉を変えると雰囲気が変わるような気もします。

もしかすると見える世界も少しだけ変わるかもしれません。

文学部卒の私は、世の中に役に立たない学問だなぁとよく自嘲します。

何かしらは私の血肉となっているのかもしれませんが、それが何かわからない自分がいます。

それでも言葉には、文字には世界を変える力があるのでは?と、少しだけ期待しています。

私がブログを書く理由の一つなのかもしれません。



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