【リプレイログ】マネーリテラシーの高い新社会人の人生はどうなる?-お金と生きるシミュレータ(androidアプリ)

市場と人生について考える眼鏡をかけた茶色のキュートなクマ

1.導入

もしあなたが22歳で、来年の春から社会人になるとしたら。
今の選択が、10年後・20年後の人生を、
数百万円なのか、数千万円なのか──
どれくらい左右するか、考えたことはありますか?

このログは、
「マネーリテラシーの高い新社会人が、堅実に生きた場合」
その人生が数字としてどう積み上がっていくのかを、シミュレーションした記録です。

このリプレイログは、私が開発中のandroidアプリ
「お金と生きるシミュレータ」を実際に使いながら進めた、ひとつの人生リプレイです。

このシミュレータは、収支や資産額だけを見る家計管理ツールではありません。
インフレ、昇給、投資リターンといった現実の変化を前提に、
「生きるために毎秒いくら必要なのか」
「働くことで毎秒いくら生み出しているのか」
そんな視点から、お金と人生の関係を可視化します。

人生に正解がないことだけは、早い段階で分かってしまいました。
正解を教えるアプリではありません。
ただ、選択の結果が数字として積み上がっていくだけです。

 このリプレイログでは、実際の操作結果をそのまま記録しながら、
お金と時間、そして生き方がどう変化していくのかを追っていきます。

t-kuma.net

過去のリプレイログでは、すでに人生の後半に差しかかったケースを扱ってきました。
だからこそ今回は、
「まだ取り返しがきく年齢」で人生を始めたら、何が起きるのかを見てみたいと思います。

以前のリプレイログはコチラからどうぞ

t-kuma.net

t-kuma.net

今回は、
「普通に真面目に生きたら、人生はどうなるのか」
その検証を、できるだけ誠実に行っていきます。

2.前提条件

今回の前提条件は、
「若さと複利の強さが、比較的きれいに表れやすい設定」です。
誰にでも再現できる平均モデルではありません。



・年収300万円(手取り月収25万円)
・支出240万円(生活費は月20万円)
・余剰60万円
・余剰金のうち、年10万円を貯蓄へ、年50万円を投資
・以降、昇給で余剰金は増えていきますが、
今回の人生では「余剰金は車の購入や結婚などライフイベントで使用すること」を想定します。



・昇給率:2.5%(年収に影響)
・インフレ:2.0%(支出に影響)
・投資期待リターン及びボラティリティ:S&P500やNASDAQ100をイメージ
つまり、比較的優良な企業に就職し、昇給率がインフレを上回る想定です。



上記において特筆すべきは、FIRE目標額です。
FIRE(経済的自由と早期リタイア)は支出の25倍が目安とされています。

では、条件は整いました。
人生を始めましょう。

3.人生開始

23歳:資産100万円到達



スタート時に、50万円の貯蓄があったこともあり、1年目はに資産100万円に到達しました。

投資成績もプラスで順調なスタートです。

24歳:運用成績22%超!



運用成績はかなり上振れました。
総資産も200万円近くになりました。
しかしここで注目してほしいのは、実質総資産価値です。
総資産額より少なく表示されていますね。
これは「22歳のスタート時から見ると実際どれだけの資産価値なのか」を示しています。
少し難しいですが、今現在の私たちから見ると総資産額はインフレにより額面通りの価値ではないということを覚えておいてください。

25歳:順調な資産形成中



順調です。
しいて語るなら、この3年で累計インフレが6%になっています。
つまりスタート当時の1万円は、9,400円の価値に目減りしているということです。

26歳:運用成績27%超!



この年も好調な運用成績でした。
総資産額も400万円近くになりました。

27歳:資産500万円到達!



400万円を軽く超え、資産が500万円に到達しました。
新社会人が最初に迷うポイントでしょう。
普通自動車がキャッシュで買えるくらいの金額ですね。
しかしここで車を購入しては、資産形成はまたスタートに戻ってしまいます。
資産形成における贅沢のしどころは永遠のテーマです。

28歳:今年も100万円以上の資産増



相変わらず運用は順調です。

29歳:資産750万円超



30歳まであと1年。
来年が楽しみです。

30歳:資産900万円到達



個人的には節目の30歳ですから、資産1,000万円には到達したかったところです。
ここでは、収入と支出を改めて振り返ってみましょう。



・手取り月収:30.45万円
・毎月の支出:23.43万円
・毎月の余剰:7.02万円
・年間の余剰:84.24万円
・投資及び貯蓄(年60万円)の差額:24.24万円

月収も支出もスタート時より増えていますが、貯蓄・投資額は一定です。
つまり年間24万円ほどを、趣味・旅行・食事の充実や、将来に向けた保険・結婚資金・車のローンに回しているイメージです。

条件設定:長期平均10%・ボラ10%を前提とした“結果の一例”です。同じ条件でもまったく違う人生になる可能性があります。

31歳:運用成績が鈍化の年、資産1,000万円に惜しくも届かず💦



32歳:最高の運用成績!総資産額は1,300万円に到達!



この年の運用成績は今までで最高の33%超となり、資産は一足飛びに1,300万円を超えました。
諸説ありますが「資産が1,000万円を超えると複利の力を実感しはじめる」と言われています。
さて、これからの資産増加が楽しみですね。

33歳:資産増加スピードの増加!?300万円近い資産増



総資産額は1,600万円を超えました。

34歳:資産1,800万円到達



来年は2,000万円の大台に乗るかな?

35歳:ここにきて初の資産減!今の気持ちは?



順調すぎて忘れていましたが、資産減の年も当然あります。
今年は資産2,000万円到達を想定していただけにショックも大きいのではないでしょうか?
50万円を投資したのに、結果は100万円の資産減。
この事実をどう受け止めるかで投資家の資質が問われるところでしょう。

36歳:資産1,800万円に回復



ここも受け止め方は人それぞれです。
資産が「1800万円に回復した」とみるか、
「2年間足踏みしてしまった」とみるか、
「大暴落に遭遇してなくてありがたい」とみるか。

37歳:資産2,000万円の大台に到達!



運用成績は期待リターンより低い8%足らずですが、それでも2,000万円突破です。
これが複利の力と言えるのかな?

38歳:かろうじてプラスの運用成績



この年の運用成績はかろうじてプラスでした。
資産を積立できたという考え方が問われるとことです。

39歳:資産2,500万円到達



できれば来年40歳の節目で資産3,000万円に到達してほしいという欲望も芽生えてきます。

40歳:人生ままならない…170万円以上の資産減😿



・・・すこし無気力感が芽生えてきます。
まずは、30歳到達時と同様に支出と収入を振り返ってみましょう。



・手取り月収:38.97万円
・毎月の支出:28.58万円
・毎月の余剰:10.39万円
・年間の余剰:124.68万円
・投資及び貯蓄(年60万円)の差額:64.68万円

余剰金は120万円以上ありますが、貯蓄や投資額は変わらない状態です。
もし差額分を追加投資していたら、資産はもっと増えたかもしれません。
しかし大切なのは、贅沢や生活費に回したお金も決して無駄ではないことです。
ここには、「何のために資産形成をするのか」「私たちはどう生きるのか」という大切な問いが含まれています。

条件設定:長期平均10%・ボラ10%を前提とした“結果の一例”です。同じ条件でも違う人生になる可能性があります。

41歳:祝!資産3,000万円到達!



資産3,000万円はマス層(大衆層)とアッパーマス層(上位大衆層)の境界と言われていました。
その境界を越えたことは素直に喜びたいところです。
しかし、インフレが継続しているこの世界では、スタート時から見ると実質価値が2,000万円程度であることも注意が必要です。

42歳:資産は停滞



この辺りから追加投資額よりも投資成績がダイレクトに総資産額に影響するようになってきます。

43歳:今年もヨコヨコ



44歳:資産3,700万円超。資産増加の加速が始まる!?



45歳:資産4,200万円到達&500万円近い資産増



この年の運用成績は11%超ですが、資産は500万円近く増加しています。
年収近い資産増、つまり資産自身が年収相当を稼ぐ状態になったとも言えます。
投資のダイナミズムを感じるのは私だけでしょうか?

46歳:資産4,900万円近く



47歳:資産5500万円近くまで到達!



何だか資産5000万円の大台もアッサリ突破した感覚があります。

48歳:資産5,700万円、順調な増加



ここでポイントとなるのは、当初6,000万円だったFIRE目標額がインフレの累積により1億円に到達したことです。

年間支出、つまり生活費も400万円を超えました。
22歳から始まった人生が26年経過しましたが、インフレの恐ろしさを感じます。

49歳:6,000万円はスルーして資産7,300万円到達!



この年の運用成績は27%近くの好成績であったため、
資産が何と1,600万円近く増えました!
複利の力強さというか恐ろしさすら感じます。

50歳:危なげなく資産8,300万円へ



運用成績は順調です。
50歳の節目ですので、支出や収入を振り返ってみましょう。



ここからは見やすく概算にします。
・手取り月収:約50万円
・毎月の支出:約35万円
・毎月の余剰:約15万円
・年間の余剰:約180万円
・投資及び貯蓄(年60万円)の差額:120万円

年間120万円を生活費以外に使える状態です。
旅行に行ったり、家具や家電を買い替えたり、趣味や交際費に充てたり…そこそこ豊かに暮らしているイメージです。
しかし忘れてはいけないのはインフレ。
50歳時点でのインフレ累計は74.1%。22歳当時の価値換算で見ると、年間120万円は約68万円分の価値です。

条件設定:長期平均10%・ボラ10%を前提とした“結果の一例”です。同じ条件でも違う人生になる可能性があります。



ここで資産グラフも見てみましょう。
FIRE目標額まで約2,000万円。
22歳当時からすると遠い目標ですが、グラフで見るともうすぐであることが視覚的に分かります。
かつてショックを受けた資産減も、グラフで振り返ると「こんなものか、大したことなかったな」なんて印象を受けてしまいます。
でも当時の本人には一大事でした。
ここでのポイントは、今の苦しさも将来は見方が変わるという希望かもしれません。

51歳:資産1億直前!来年は!?

52歳:祝🎉FIRE達成!総資産額は1億2千万円へ!



ここでのポイントは、52歳という年齢です。
22歳からスタートした人生が、ちょうど30年後に経済的自立(FIRE)と早期リタイアの目標値に到達しました。
30年。想像以上に長い時間ですが、同時に複利の力を実感できる年月でもあります。
早いか遅いかは人それぞれですが、この数字は努力と運の両方の結果と言えるでしょう。

ここからは、早期リタイア後の人生を65歳まで歩むシナリオをイメージします。

・毎月の手取り:0円
・追加貯金:0円
・投資取り崩し:年間支出額に合わせてマイナス調整(多めに500万円)

年間支出が500万円を超える場合は、取り崩し額を見直す想定です。
FIRE人生の設定は下記の画像のとおりです。



条件設定:長期平均10%・ボラ10%を前提とした“結果の一例”です。同じ条件でも違う人生になる可能性があります。

では、FIRE後の資産はどうなるでしょう?
人生を続けましょう。

53歳:資産減も軽微



この年の運用成績は3.65%の微増でしたが、総資産額はわずかに減少しました。
FIRE後は取り崩しが前提となるため、運用がプラスでも総資産が減る年があります。
この“わずかな資産減”をどう受け止めるかが、資産運用の出口戦略を考えるうえで重要です。

人によっては、資産の取り崩しにストレスを感じるかもしれません。
そんな場合は、楽天証券やSBI証券などで設定できる定率取り崩しや定額取り崩しがおすすめです。

・定額取り崩し:毎月の生活費分を一定額で売却。資産変動に左右されず安定した生活が可能。

・定率取り崩し:総資産額の0.3%などを毎月売却。資産が増えれば取り崩し額も増え、資産が減れば減るため、資産変動を意識しながら生活できる。

FIRE生活では、「資産減=生活の危機」ではないことを理解するのが大切です。
数年単位で資産が増減しても、長期で見ると複利が効き、安定した生活を維持できるということを示す節目です

54歳:500万円取り崩しても資産増🤗



この年も運用は順調で、年間500万円の取り崩しをしても総資産は増加しました。
FIRE後の生活でも、「取り崩しても資産は減らない」という安心感が得られる年です。
資産を使う心理的ハードルが下がると、生活の質も向上します。

55歳:運用成績で減る資産💦



運用成績がほぼ横ばいだったため、支出分だけ資産が減少しました。
こういう年は、「取り崩しのタイミングや金額をどう感じるか」がポイントです。
人によっては節約志向になったり、資産の減少に敏感になったりする年でもあります。

56歳:資産1億3千万円到達



運用が好調で、資産はさらに増加。
FIRE後も、複利の力で資産は増えることがあるということを示す年です。
心理的にも、生活費を取り崩しながら資産が増える年は心強く感じられます。

57歳:加速する資産。1億6千万円へ



運用好調により、資産増加のスピードが加速。
FIRE生活でも、投資のリターンが生活を下支えしてくれることを体感する年です。

58歳:ただただ増える資産。1億7千万円へ



資産は順調に増加。
生活費を取り崩しながらも資産が増えることで、FIRE生活の安定感と心理的余裕が強まります。

61歳:ゴメン!ラグで飛んだ!あっという間に2億円へ🎉



少し操作ミスで年数が飛んでしまいました💦
ですが、この段階で資産は2億円に到達。
40年近く経過すると、FIRE後も複利の威力は変わらないことがよく分かります。
取り崩し額は年間500万円→600万円に修正しました。

62歳:40年経過。インフレ含むの実質資産価値も1億円を突破!



インフレ累計は120%となりましたが、22歳時の価値換算でも1億円超。
FIRE後も生活は安定しており、安心して資産を取り崩せる状態です。
グラフも見てみましょう。


FIRE目標額を優に超えていますね。
この段階ではどう生きるか」「お金をどう使うか」という問いがより重要になります。

資産は十分にあります。
でも大金を取り崩すのは不安かもしれません。
残りの人生、自身の命とお金の使い方を天秤にかける必要あります。
ここからは「Well Being(よく生きるには?)」の模索の側面が強くなります。
子孫に残す?寄付する?事業を起こす?生存のための生活費はいくら残す?数々の悩みが出てきます。

もしかすると、生存を求めて生き続けていた時に比べ、勝るとも劣らない人生のテーマがそこにはあるのかもしれません。

ここで改めて条件設定を伝えておきます。
これは長期平均10%・ボラ10%を前提にした“結果の一例”です。
同じ条件でも、まったく違う人生になる可能性は十分あります。



キャッシュフローグラフを見ると、FIRE到達後の53歳から収入ゼロの影響がクッキリ表れています。

63歳:何はともあれ人生継続



資産は2億5千万円に増加。
増えた資産の使い道は棚上げにして、この人生では時間を進めます。
心理的には、「資産があることで安心して人生を選択できる自由」が強まる年です。

64歳:もはや運用成績も気にならない



資産が十分にあるため、運用の増減に左右されず生活できる状態。
FIRE生活の心理的余裕が完全に定着します。

65歳:年金支給開始。まずはここまで



40年以上経過した未来。
年金制度はどうなっているでしょう?
いずれにせよこの人生においてはその心配はなさそうです。
総資産は約3億円、インフレ累計は134%。
金銭面での不自由はなく、FIRE生活が成立していることを確認できます。


改めて貯蓄額を見ると、360万円です。
これはかなりとがった資産運用となりました。
ほぼ全資産を投資している形です。
投資の教科書的には途中で現金比率を上げるのが理想でしょう。
しかし複利のすさまじさは体感できたと思います。

おまけ100歳:総資産額40億円突破(注:取り崩し額は600万円のまま)



あまり多くを語るべきではありません。
あくまでおまけです。
40億円は、とんでもない額に感じられるかもしれません。
しかし、80年近く経過したインフレ累計は368%にもなり、
実質総資産価値は8.6億円ほどです。
いくらか「現実的な金額」ですね💦

4.おわりに~人生を振り返る

52歳のFIREが少し遅いと感じる方もいるかもしれません。
しかし、彼が歩んだ人生では、愚直に「年10万円の貯蓄と50万円の投資」を30年間継続してきました。
昇給分の余剰金は、おそらく車の購入や保険の加入、結婚費用の積み立てなど、各種ライフイベントに使われたことでしょう。
いくらか余裕のある人生だったのではないかと思います。

もちろん、よりストイックなシミュレーションも可能です。
例えば、昇給分を毎年追加投資に回すことで、より早く資産形成を進めることもできます。
次回は、そんなハードモードの投資人生を具体例としてご紹介します。

また、Androidユーザーであれば、ご自身でシミュレーションを体験することも可能です。
今ならリリース前の完全無料・広告なしでアプリをご利用いただけます。

ぜひ、未来の資産形成を実感してみてください。

t-kuma.net

今日の選択が、明日の資産と人生を変えていくのです。
焦らず、着実に、未来の自分に投資していきましょう。



ここまで読んでいただき、ありがとうございます😊

この記事が少しでも役立った、面白かった、共感できたと思っていただけたら、私の生存活動にご協力いただけませんか?

☕ 筆者の活動を応援する(投げ銭・チップ)
私は、皆様に楽しんでいただける高品質なコンテンツ(シミュレータ開発や記事の作成)を継続して提供できるよう、日々活動しています。

この活動をコーヒー一杯分(150円)で直接応援していただけませんか?

いただいたご支援は、サーバー代や開発環境の維持など、今後のコンテンツ制作の貴重な原資となります。

【重要】

追加のコンテンツや特別な情報はありません。

ご覧いただけるのは、私からの心からのお礼の言葉のみとなります。

支援額の目安は150円です(それ以上も可能ですが、ご納得いただける無理のない範囲でお願いします)。

「応援したい」「記事の価値に感謝したい」と思っていただけた方のみ、下記リンクよりご支援をお願いいたします。

この続きはcodocで購読

【Amazonからご支援をいただく場合】

 普段Amazonでお買い物をされる方は、下記のリンクを経由してAmazonをご利用いただけると嬉しいです(商品はリンク先のもの以外でもOKです)。
 あなたの購入金額は変わらず、購入額の一部が私への支援となります。

 【ワンクリックでご支援をいただく場合】

 また、 下のサポートバナー(アフィリエイト広告)をワンクリックするだけで、あなたの負担なく約1円の支援になります。

 あなたのたったワンクリックが、切実な命綱となります。

 このブログの存続のため、小さなご支援をいただけると大変助かります!

px.a8.net

px.a8.net

 T-Kumaは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。