
目次
1.はじめに:構成比率がモメンタムで決まる投資信託が運用開始
2026年3月25日(水)にアセットマネジメントOneが運用する新ファンド「たわらノーロード フォーカス 米国超大型テクノロジー7(愛称:ギガテック7)」が運用開始されます。
※2026年の新ファンドとして注目度が高く、SNSや投資界隈でも話題になっています。
はたしてギガテック7は買いでしょうか?
先に結論を申し上げますと、月1回のリバランスで上昇トレンドを追う独自のモメンタム投資戦略が非常に魅力的だと感じます。
そして、「強い相場ではかなり有利だが、下げ相場では弱さが出るタイプのファンド」といえます。
つまり、「いつ買うか」と「どの相場で持つか」で評価が大きく分かれる投資信託です。
メリット・デメリットの両面を踏まえても、NISA成長投資枠対応で信託報酬0.77%(税込)のこのファンドを、私は現時点で魅力的な選択肢と評価しています。
この記事では、以下の内容をまとめました。
・「たわらノーロード フォーカス 米国超大型テクノロジー7(愛称:ギガテック7)」の概要
・FANG+やメガ10など、類似のビッグテック取り扱い投資信託との比較
・私が考えるギガテック7(モメンタム投資)の魅力と懸念
※以降の画像は主にアセットマネジメントOneの公式HPから引用しています。
2.たわらノーロード フォーカス 米国超大型テクノロジー7(愛称:ギガテック7)の概要

①概要情報
| 項目 | 詳細内容(モメンタム戦略採用) |
|---|---|
| ファンド名 | たわらノーロード フォーカス 米国超大型テクノロジー7 (愛称:ギガテック7) |
| 設定日 | 2026年3月25日 |
| 投資対象 |
主としてナスダック市場に上場するテクノロジー関連企業のうち、時価総額上位7銘柄(マグニフィセント7に相当する超大型テック企業)に厳選投資。 2025年12月末時点の参考銘柄例:エヌビディア、マイクロソフト、アップル、アルファベット、アマゾン、メタ、ブロードコム。 |
| 配分戦略 |
【機動的モメンタム・アロケーション】 定量分析に基づき、株価の相対的な上昇トレンド(勢い)の期待度合いに応じて各銘柄の組入比率を決定。原則として毎月1回のリバランスを行い、トレンドの変化を迅速に反映させます。 |
| 運用管理費用 (信託報酬) |
年率 0.77%(税込) |
| 決算日 | 年1回(毎年2月9日、休業日の場合は翌営業日) |
| NISA対応 | 成長投資枠(予定) |
| リスクと狙い | 時価総額加重平均(NASDAQ100等)や等金額配分(FANG+等)とは異なり、「今、最も勢いのある銘柄」に比重を置くことで、市場平均を上回るパフォーマンス(α)を追求します。反面、トレンド転換時のボラティリティには注意が必要です。 |
※2026年3月の設定前情報に基づく。最新の目論見書を必ずご確認ください。
②ギガテック7の特徴

③ギガテック7の運用プロセス

運用プロセス概要
・ナスダック市場に上場する企業のうち、テクノロジー関連企業が対象
↓
・ 時価総額の大きい上位7銘柄を抽出
↓
・株価の相対的なトレンド(モメンタム)に基づき、保有比率を調整(月1回)
3.ギガテック7 vs FANG+ vs メガ10比較
・ギガテック7は「モメンタム型」で、FANG+やメガ10とは別物
・上昇相場ではアウトパフォーム期待があるが、急落局面には弱い傾向
・低コスト重視ならメガ10、安定重視ならFANG+という選択肢になる
| 比較項目 | ギガテック7 (たわらノーロード) |
iFreeNEXT FANG+ |
メガ10 (ニッセイ・S米国) |
|---|---|---|---|
| 運用会社 | アセットマネジメントOne | 大和アセットマネジメント | ニッセイアセットマネジメント |
| 設定日 | 2026年3月25日 | 2018年1月31日 | 2025年11月4日 |
| 投資対象 | NASDAQ上位7銘柄 (実質的にM7中心だが、 銘柄が入れ替わる動的設計) |
次世代テクノロジー10銘柄 (FANG+4銘柄) |
成長株のうち 時価総額上位10銘柄 (Solactive指数) |
| 配分戦略 | モメンタム配分 勢いがある銘柄を多めに保有 |
均等配分 全銘柄に均等配分 |
均等配分 全銘柄に均等配分 |
| 信託報酬(税込) | 0.77% | 0.7755% | 0.385% |
| リバランス頻度 | 原則月1回 トレンドへの追従性高 |
四半期(3,6,9,12月)ごと | 四半期(3,6,9,12月)ごと |
| NISA対応 | 成長投資枠 | つみたて・成長 | 成長投資枠 |
※2026年3月時点の各社目論見書・公表資料より作成
上記のようにまとめると、それぞれの投資信託の特徴や魅力が見えてきます。
・ギガテック7:月次モメンタム配分により「今最も勢いのある銘柄」に集中投資できる点が最大の魅力。
・iFreeNEXT FANG+:均等配分で安定感があり、つみたて投資枠・成長投資枠の両対応。
・メガ10:信託報酬0.385%と低コストで、類似のビッグテック集中投資を低負担で実現可能。
4.モメンタム投資について注目
では、ギガテック7の最大の特徴であるモメンタム投資を深掘りしてみましょう。
①モメンタム投資の概要
モメンタム投資とは、一言でまとめると「上昇トレンドが続く銘柄に積極的に乗る順張り戦略」のことです。
ギガテック7では、7銘柄内で株価の相対的な勢いを定量分析し、月1回のリバランスで保有比率を機動的に調整することで、市場平均を上回るリターンを追求します。
株価が上昇トレンドにある銘柄の勢いは続きやすく、下落・停滞トレンドにある銘柄は低迷しやすいという市場特性(モメンタム効果等)を活用し、割安を待つのではなく、「強い銘柄の比率を増やし、弱い銘柄の比率を減らす」という順張り戦略を徹底します。
つまり、
・7銘柄の中で、上昇トレンドの期待度が高い(勢いが強い)銘柄ほど、ポートフォリオ内での保有比率を高めます。
・逆に、勢いが弱まっている銘柄の比率は下げられます。
補足:モメンタム効果は、米国市場の長期データでも一定の有効性が確認されている一方、短期的には「モメンタムクラッシュ」と呼ばれる急激な逆回転が発生することも知られています。
②時価総額加重平均 vs 均等加重平均 vs モメンタム投資比較一覧
| 比較項目 | 時価総額加重平均 (S&P500 / NASDAQ100) |
均等加重平均 (FANG+ / メガ10) |
モメンタム配分 (ギガテック7) |
|---|---|---|---|
| 基本的な考え方 | 企業の「規模」に比例して投資する。 | 全銘柄に「同じ金額」ずつ投資する。 | 株価の「勢い」がある銘柄を多く持つ。 |
| 特徴 | 市場全体の動きを最も正確に反映。 | 下位銘柄の値上がり益を享受しやすい。 | 「強いものはより強く」という波に乗る。 |
| メリット | ・コストが最も低い ・リバランスの手間が少ない |
・特定銘柄への偏りを防ぐ ・リバランス(逆張り)効果がある |
・上昇トレンド時の爆発力が高い ・効率的にアルファ(市場平均以上)を追求できる |
| デメリット | ・割高な銘柄を多く買うリスクがある | ・成長が鈍化した銘柄も同じ比率で持つ | ・トレンド転換(急落)に弱い ・コストが比較的高め |
| リバランスの意味 | 自動調整(基本なし) | 上がったものを売り、下がったものを買う (逆張り) |
上がっているものをさらに買い増す (順張り) |
上記の表から特筆すべき内容は以下のとおりです。
・「均等配分」は逆張り:FANG+やメガ10は、リバランスのたびに「上がりすぎた銘柄を売り、下がった銘柄を買い戻す」という動きをします。これは長期的に平均回帰を狙う戦略です。
・「モメンタム」は順張り:対してギガテック7は「今、勢いがある銘柄」の比率を高めます。エヌビディアのように、一度火がついた銘柄が突き抜ける相場では最強のパフォーマンスを発揮します。
・「時価総額加重」は安定:究極の「放置」戦略であり、最も低コストで市場の平均点を取りに行く手法です。
③参考:モデルポートフォリオ(2025年12月末時点)

上記の表からわかる通り、2025年12月末時点ではエヌビディアよりもブロードコムとアルファベット(Google)に勢いがあったと評価され、2銘柄の配分比率が高かったことが見て取れます。
5.T-Kumaの所感:モメンタム投資への可能性と懸念
①モメンタム投資の魅力
モメンタム投資の魅力は以下の点にあると私は考えます。
・上昇益の極大化:強い銘柄に厚く投資することで、均等加重平均や時価総額加重平均以上のパフォーマンスが狙える。
・リスクの回避:上昇トレンドが崩れた銘柄の比率を早めに下げることで、特定の銘柄の急落による影響を抑える効果が期待できる。
つまり月1回の機動的な運用により、上昇トレンド銘柄比率を厚くし、下降トレンドにある銘柄の比率は下げるという「美味しいとこ取り」が期待できると言えます。
②モメンタム投資への懸念
一方で、私は次のような懸念を感じています。
・モメンタム特有のタイムラグとトレンド転換リスク
モメンタム判定は過去データに基づくため、月1回のリバランスでは急激な相場反転(モメンタムクラッシュ)時に後追い調整となりやすく、損失拡大の可能性があります。
歴史的にモメンタム戦略は強い相場で優位ですが、2022年の米国ハイテク株急落のように、上昇トレンドが一斉に崩れる局面では弱さが出る可能性があります。
急激な相場急変(暴落やトレンド転換)が起きた際、判定が1ヵ月に1度のため、「下がり始めてから売る」「上がりきってから買う」という後追いになり、損失が膨らんだり利益を取り逃したりする可能性があります。
つまり、「1ヶ月に1度の銘柄選定で、本当にトレンドを適切に追えるのか?」という懸念です。
理想的には魅力的な投資信託ですが、現実の運用では懸念が残ります。
・アクティブ投資であることの宿命
この投資信託はモメンタムを取り扱う戦略上、アクティブ投資寄りの運用になります。
つまり恣意的な運用であり、歴史上において単独の投資手法が成功し続けた例は少ないと言えます。
10年以上の長期投資という観点では、この投資手法が通用し続けるかについて懸念が残ります。
③T-Kumaの結論
ギガテック7に向いていると考えられる方
・時価総額加重平均や均等加重平均の投資よりも、高いパフォーマンスを狙いたい方
・モメンタム投資のリスクを許容できる方
ギガテック7が不向きな可能性がある方
・インデックス投資による市場全体の成長に期待する方
・市場動向の変動を気にせず長期投資したい方
6.よくある質問(FAQ)
Q1.ギガテック7はいつから買える?取扱証券会社はどこ?
A:2026年3月6日(金)から各種証券会社で注文可能です。
現在も主要な証券会社で随時注文可能です(受け取りは25日以降)。
特にSBI証券、楽天証券、マネックス証券などのネット証券で購入でき、100円からの積立や金額指定での購入が一般的です。
Q2.ギガテック7の信託報酬は他の類似ファンドと比べてどうですか?
A:年率0.77%(税込)です。iFreeNEXT FANG+(約0.7755%)とほぼ同水準ですが、ニッセイ・メガ10(0.385%)など均等配分型の低コストファンドと比較するとやや高めです。
ただし、月1回の機動的モメンタム・アロケーションというアクティブ運用要素を考慮すると、合理的な水準と言えます。詳細は最新の目論見書をご確認ください。
Q3.ギガテック7のデメリット・リスクは?暴落時はどうなる?
A:主なリスクとして、以下の点が挙げられます。
(1) 7銘柄への集中投資リスク(1銘柄の急落がファンド全体に大きな影響を与える可能性)
(2) モメンタム戦略特有のトレンド転換リスク(上昇トレンドの判定が遅れ、急落局面で損失が拡大する可能性)
(3) 為替変動リスク(原則ヘッジなしのため、円高時に基準価額が下落しやすい)
これらはFANG+やメガ10にも共通する部分がありますが、モメンタム配分により変動幅がより大きくなる傾向があります。
7.おわりに:ギガテック7は買いか?結論と注意点まとめ
最終的な結論:
ギガテック7は、「市場平均を超えたい人向けの攻めのファンド」です。
ただし、
・相場の流れに強く依存する
・長期安定型ではない
という性質があるため、
「コア(S&P500など)」ではなく「サテライト(上乗せ枠)」としての活用が現実的だと私は考えます。
1ヶ月に1度のリバランスが期待通りの運用となるのか、それともトレンドに乗り切れないのか。
ギガテック7は、今後も注目していきたい投資信託であると言えます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました🐻
※投資は自己責任です。この記事は特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。
本記事の情報は、設定直前(2026年3月18日現在)の最新情報に基づく評価です。
最新の目論見書・公式サイト(アセットマネジメントOne)を必ずご確認ください。
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参考:アセットマネジメントOne株式会社公式HP
ギガテック7ファンド情報:
https://www.am-one.co.jp/fund/summary/313186/
ギガテック7販売用資料:
https://www.am-one.co.jp/pdf/report/15712/260218_313186_fundts.pdf