
1.導入:知らない天国より、知ってる地獄がいい
最近、Xで見たこのマンガに、深く心が動きました。
転職活動日記その5
— あさみA (@wattant) 2026年2月5日
新しい環境が天国とも限りませんからね pic.twitter.com/HKdmUw7nGD
あさみA氏(@wattant)によるポスト
【マンガ概要】
主人公が友人に転職について相談したところ、友人は自社の魅力を語ります。
しかし主人公の「仕事は楽しい?」の問いかけには、「仕事が全然楽しくない」と回答。
主人公が転職を勧めるも、
「知らない天国より、知ってる地獄の方がいい」
と友人は言います。
私の所感
私自身もうつ病と休職を経験する中で、この言葉が他人事ではなくなりました。この記事では、「変化が怖い心理」と、そこから抜け出すための小さな一歩について書きます。
2.上記のポストを見て私が思い出した言葉|人は不安よりも不幸を選ぶ
テレフォン人生相談のパーソナリティーであり、数多くの本を執筆している加藤諦三氏の言葉に次のようなものがあります。
人は不安よりも不幸を選ぶ
例えば、DV被害を受けている妻が離婚しようとしない。話を聞くと「離婚後に生計を立てられるかわからなくて不安だから」とのことです。
もちろんDVのような深刻な状況と私の悩みは同列ではありません。
ただ、「未知への不安が現状維持を選ばせる」という心理の構造には共通するものがあると感じました。
3.まさに私の現状がその通り|それでもスモールステップを
この心理は心理学で「現状維持バイアス(status quo bias)」と呼ばれます。
人は合理的に考えれば変えた方がいい状況でも、「変化のリスク」を過大に見積もってしまう傾向があります。
うつ病と発達障害の診断を受けた私は、2度目の休職中にあります。
その期間は口に出すのもはばかられるほど長くなりました。9月には失職予定です。
「現職が辛いなら、早く見切りをつけて転職活動をすれば良い」
まさにそのとおりです。
しかし、転職活動という「可能性を模索」するには生きる気力が足りません。
いわゆる「変化への強い恐怖」に近い状態で、転職活動すら始められません。
「歳を重ねると失敗ができなくなる」とは弱者の言葉に聞こえるかもしれませんが、身体に例えると分かりやすいです。
年齢を重ねるとどうしても足腰が弱まり、一度の転倒(失敗)で大怪我になる恐れがあります。
これは心のあり方も同じだと思います。
「転職に失敗したら、もう立ち直れないのではないか」
私の強い不安がここにあります。
強い不安に縛られつつも、小さな一歩、スモールステップは歩んでいきたいと思っています。
このブログもまた、その一歩です。
4.今回の言葉と対極の言葉|理想を抱いて溺死しろ
出典:TYPE-MOON『Fate/stay night』
正義の味方という「借り物の理想」に殉じようとする主人公に対し、その理想が招く悲惨な結末を知る未来の自分が、絶望と共に突きつけた拒絶の言葉です 。
私の(作品内容ではなく)言葉だけの解釈としては、「不安を一切持たずに突き進んでいった場合の末路」という印象があります。
強い信念とエネルギーを持って邁進した挙げ句の衝突が想像できます。
私とは対極のあり様だと感じて、ふと思い出しました。
5.おわりに
不安は挑戦を遮る、でも不安なしには酷い事故を起こしうる。
この記事を書いていて私はそんな印象を抱きました。
どうしても私は不安の比率が多めの人間です。
服薬や心理学習・実践などを通じて、不安の緩和に取り組んでいますが、一生モノの課題でしょう。
人生は有限です。でも歩める歩幅で歩むしかありません。
たとえ他人から見て動いていないように見えたとしても、私は自分の歩幅で歩んでいこうと思います。
私にとってのスモールステップは、「いきなり転職を決めること」ではなく、こうして言葉にして整理することでした。
もし同じように変化が怖い方がいるなら、まずは“考えを外に出す”だけでも十分な一歩だと思います。
同じように変化が怖いと感じている方が、この文章を読んで、少しでも心が軽くなっていただけたなら幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました🐻
なお、私がなぜ2度目の休職に至ったのか、認知行動療法を続ける中で感じた限界については、別の記事で詳しく書いています。
よければあわせて読んでいただけると嬉しいです。