
目次
1.はじめに:物議をかもしている動画のキャプチャー画像を公開
2026年3月13日(日本時間午前0時22分)、米ホワイトハウスの公式Xアカウント(@WhiteHouse)が、対イラン軍事作戦「Operation Epic Fury」の成果をアピールする動画を投稿しました。
この動画は任天堂の人気タイトル『Wii Sports』のゲーム映像を大胆に取り入れ、爆撃シーンを「Hole in One(ホールインワン)」「Strike(ストライク)」「Out of the park(場外ホームラン)」などのゲーム演出になぞらえており、国内外で「戦争のゲーム化」「不謹慎極まりない」との強い批判が殺到しています。
投稿はすでに数千万回の再生を記録し、炎上状態が続いています。
ポスト削除の可能性に備え、以下に動画の全フレームキャプチャーと詳細をまとめます。
UNDEFEATED. pic.twitter.com/Jt69bcag5y
— The White House (@WhiteHouse) 2026年3月12日
動画の基本情報
・アカウント:The White House(@WhiteHouse)
・投稿日:日本時間2026年3月13日午前0時22分
・ポスト文章:UNDEFEATED.(無敗)
・動画タイトル:Operation Epic Fury(エピック・フューリー作戦)※Epic Fury / 巨大な怒り
以降は上記のポストに添付された動画のキャプチャー画像を引用しています。

①テニスゲーム風画面からの爆撃画像
【ここをタップして画像を表示】



②ゴルフゲーム風画面からの爆撃画像:ホールインワンと表示
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③アーチェリーゲーム風画面からの爆撃画像
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④野球ゲーム風画面からの爆撃画像:Out of the park(場外ホームラン)と表示
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⑤ボクシングゲーム風画面からの爆撃画像
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⑥飛行機戦闘ゲーム風画面からの爆撃画像
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⑦バスケットボールゲーム風画面からの爆撃画像
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⑧ボウリングゲーム風画面からの爆撃画像:ストライクと表示
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⑨ラスト:飛行機への爆撃画像とホワイトハウスの表示
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補足:この動画の背景
この動画は、ホワイトハウスが最近一連で投稿しているポップカルチャー(アニメ「遊☆戯☆王」、ゲーム「Call of Duty」「Grand Theft Auto」など)を用いたプロパガンダの一環であり、任天堂の知的財産無断使用に対する懸念も併せて指摘されています。
任天堂側からの公式声明は現時点で確認されていませんが、過去の類似事例(ポケモン関連投稿)では権利元が関与否定を表明した経緯があります。
2.なぜこの動画が「不謹慎」と批判されるのか:私の所感
この動画が国内外で物議を醸している最大の理由は、実際の軍事作戦(イラン側では小学校誤爆による女児175人を含む多数の民間人死傷者報告あり)を、娯楽ゲーム『Wii Sports』の明るい演出になぞらえている点にあります。
私はこれまで、日本と欧米は基本的な価値観を共有できると信じてきましたが、国家機関が戦争を「遊戯」のように描く姿勢には強い違和感を覚えます。
国家元首の名のもとに公式SNSで発信された内容であるだけに、「人間の命をスコアのように扱うのは非人道的」との声がSNSやメディアで相次いでいます。
あらためて、日本とアメリカは違う国なのだな、と痛感しています。
私が以前の記事で書いた「互いに認められない、相容れない部分があるからこそ他人であり他国」という言葉を思い出します。
主語が大きくなりすぎたかもしれません。
少なくとも今回のホワイトハウス(トランプ大統領)と私は、互いに相容れない部分があるとわかりました。
3.SNSとメディアの反応:批判が圧倒的多数

2026年3月15日時点で、このホワイトハウスの公式X投稿(https://x.com/WhiteHouse/status/2032115039985881556)は約19万いいね、5.4万リポスト、4.8万ブックマークを記録し、高い拡散を見せています。
しかし、コメント欄では否定的意見が圧倒的で、NBC News、BBC、産経新聞、Yahoo!ニュース、集英社オンラインなどで「disturbing(不穏)」「戦争を嘲笑」「不適切なプロパガンダ」と報じられています。以下に主な見解を分類まとめます。
| 分類 | 主な意見 | 詳細・具体例 | 割合の傾向 |
|---|---|---|---|
| 批判側の主な意見(多数派) | 戦争の軽視・不謹慎さ | 実際の軍事作戦(民間人を含む死傷者)をゲームに重ね、「Hole in One」「Strike」などの表現で成功を強調した点を強く非難。特に小学校誤爆による民間被害を背景に、「命をゲームのスコアのように扱うのは非人道的」との声が多数 | 多数派(支配的) |
| プロパガンダの幼稚さ・品位の欠如 | 一連のポップカルチャー活用動画の中で特に幼稚で不適切。元軍高官を含む専門家から「戦争をエンターテイメント化する姿勢に憤りを感じる」とのコメントが報じられている | ||
| 知的財産権の問題 | 任天堂のコンテンツを無許可で使用した点への懸念。過去のPokémon関連投稿の事例を踏まえ、「任天堂が法的対応を取るべき」との意見が散見される | ||
| 国際的な反応 | 海外メディア(NBC News、BBC、The Nationなど)で「不穏」「死者数を嘲笑」と広く報道。日本を含む国際社会でも議論が拡大。イラン側メディアはこれを逆手に取り対抗プロパガンダを展開 | ||
| 支持側の意見(少数派) | クリエイティブなPRとして評価 | 軍事作戦の成功を視覚的に分かりやすく伝える工夫。若年層へのアピールとして効果的。「UNDEFEATED」のキャプションがアメリカの優位性を強調し、士気を高めるとの肯定的評価 | 少数派(限定的) |
| エンターテイメント化の正当性 | 従来の戦争報道が退屈である点を避け、注目を集める手段として容認する意見。ただし全体では少数派に留まる |
※表を左右にスライドしてご覧ください
全体の傾向
メディア報道(NBC、Yahoo、The Nationなど)では批判が支配的であり、「disturbing(不穏)」「mockery of human death toll(死者数を嘲笑)」などの表現が繰り返されています。
X上ではコメント数が膨大で、否定的リプライが上位を占め、拡散される批判投稿も増加傾向にあります。一方で、ホワイトハウス支持層からの擁護は限定的です。
4.「Operation Epic Fury」とは何か
「Operation Epic Fury(オペレーション・エピック・フューリー/壮絶な怒り作戦)」は、2026年2月末から実施されている、ドナルド・トランプ米大統領の指示の下、アメリカ軍とイスラエル軍が共同で行っているイランに対する大規模な軍事作戦です。
この作戦の主な概要は以下の通りです。
・目的:イランの核開発阻止、ミサイル能力および軍事施設の破壊、ならびにイラン革命防衛隊の武装解除を目的としています。
・攻撃規模:首都テヘランをはじめ、イスファハンやコムといった複数の都市にある軍事標的に対し、空軍による爆撃や海軍艦艇からのトマホークミサイル発射など、この地域における最大規模の火力が投入されています。
・戦況:作戦開始直後、イラン側もイスラエル領内に向けてミサイルを発射するなどの報復攻撃を行っており、中東全域で緊張が極限まで高まっています。また、この作戦中にアメリカ軍兵士に戦死者が出ていることも報告されています。
・背景:トランプ大統領は、イランが米国や西側諸国を脅かしてきたとして、「すべての目標を達成するまで攻撃を継続する」と宣言しています。
5.読者から寄せられそうな質問(FAQ)
Q1. この動画は本当にホワイトハウス公式Xが投稿したものですか?削除される可能性はありますか?
A.はい、@WhiteHouse公式アカウントによる投稿(投稿日:日本時間2026年3月13日午前0時22分)であることを確認しています。
現時点では削除されていませんが、過去の類似プロパガンダ投稿と同様に、国内外の批判が高まれば削除対応の可能性は十分にあります。
そのため、本記事では動画キャプチャー画像を引用し、内容を詳細にまとめています。
Q2. 任天堂は、この投稿に対してどのような対応を取っていますか?
A.現時点(2026年3月15日)で任天堂公式からの声明は確認されていません。
ただし、過去のポケモン関連投稿では任天堂が「公式とは一切関係ない」と明確に否定した事例があります。
本件も任天堂の知的財産(Wii Sportsの映像・BGM・UI)を無断使用しているため、将来的に著作権侵害を巡る注意喚起や法的対応が検討される可能性があります。
Q3. なぜホワイトハウス(トランプ政権)はゲーム風動画を投稿したのでしょうか?
A.ホワイトハウスは最近、Call of Duty、Grand Theft Auto、遊☆戯☆王などポップカルチャーを活用した一連の投稿を展開しており、本動画もその延長線上にあります。
主な意図としては、
①若年層やSNSユーザーへの強いアピール、
②「Operation Epic Fury」の圧倒的成功を視覚的に印象づける情報戦、
③国内支持層の士気向上
と見られます。
ただし、これが戦争の深刻さを軽視するとの批判を招き、国際的な信頼を損なうリスクも指摘されています。
6.おわりに:戦争報道の在り方を考えるきっかけに
ホワイトハウスが採用するポップカルチャー活用のプロパガンダ手法は、注目を集める一方で、戦争の現実(死傷者、民間被害)を希薄化するリスクを露呈しています。
私は発達障害の特性からシンプルな結論を好みますが、政治においては「分かりやすい・魅力的なナラティブ(物語)」が必ずしも真実を映さないことを、改めて痛感しました。
この動画は、悪性ナラティブ(Malign Narratives)、意図して誤解を与える物語化の典型例と言えるかもしれません。
声の大きい発言ほど、背景を慎重に検証する必要があります。
今回、戦争をゲームの世界へ変換する過程で、いったいどれだけの現実が削ぎ落とされていることでしょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました🐻
「互いに認められない、相容れない部分があるからこそ他人であり他国」という言葉は、戦争と外交について言葉遊びではなく現実論から考察した下記の記事内で記しました。
お時間があればご覧くださいませ。
また時事問題についてまとめた記事カテゴリーはこちら