60歳から考える資産運用の出口戦略──判断力が落ちる前に備える“お金の終活”

「売りは買いよりも難しい」――株式投資の世界でよく聞く言葉です。
たしかに、どの銘柄を買うか?いつ買うか?という「入口」の部分ばかり注目されがちですが、実は本当に大切なのは「いつ売るか」「どう手放すか」という“出口戦略”のほうだと思っています。

売りのタイミングを誤れば、利益を逃したり、逆に焦って損を出してしまったりする。
そして、売ることで得たお金を「どう使うか」は、人生の価値観そのものにも関わってきます。
資産運用は単なる数字のゲームではなく、「自分は何のためにお金を使いたいのか?」という問いと向き合う作業でもありますよね。

私自身、60歳以降を見据えて、今のうちに出口戦略を整理しておきたいと思いました。
年齢を重ねるほど、判断力や記憶力の低下は避けられません。
私の場合は、うつ病発達障害の傾向もあり、「将来、冷静な判断ができなくなるかもしれない」という不安が特に強いんです。

だからこそ、今のうちに“シンプルで続けられるルール”を作っておきたい。
それが、私の出口戦略の基本的な考え方です。


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1. シンプルなルール

必要な分だけ、必要なときに売る。
これを基本ルールにしています。

生活費や臨時の出費が発生したときのみ、資産を売却。
それ以外は、できる限り運用を続けて、リスクに資産をさらしながらもリターンの最大化を狙います。

つまり、「売らない勇気」を持つということです。
焦らず、慌てず。お金を働かせて、自分はなるべく静観する。
これが、長く続けるためにいちばん大事な姿勢だと思っています。


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2. シンプルなポートフォリオ

持ちすぎず、分かりやすく。
私はゴールドとS&P500の投資信託を1:1の比率で保有する、いわば「2本柱」体制を考えています。

売却のときは、単純に「金額が多いほうから売る」。
そして年末などに余裕があれば、1:1のバランスに戻す――それくらいで十分だと思っています。

複雑な商品や細かい調整は、いずれ判断力が落ちたときに混乱を招きます。
だからこそ、「シンプル」は老後運用のいちばんの味方だと感じます。


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3. 柔軟なルール変更

どんなにシンプルでも、人も環境も変わります。
ですから、ルールを「絶対」とせず、年齢や体調に合わせて柔軟に見直すことも大切です。

具体的には、70歳以降、または自分で判断力の低下を感じたときには、定額取り崩しへと切り替えます。

1年分の生活費を現金にし、残りをS&P500に一本化。
そして、毎月20万円ほどを自動的に取り崩していくイメージです。

もしもその時点で運用の仕組みや社会情勢が変わっていれば、また柔軟に対応していきたい。
「変えない強さ」と「変える勇気」、その両方を持っていたいと思います。


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さいごに

資産運用の出口戦略を考えることは、「お金との向き合い方」そのものを見直すことだと感じます。
売り時の判断やポートフォリオの整理だけでなく、
「自分は何のためにお金を増やしてきたのか」「どんな人生を送りたいのか」――そんな問いに立ち返る機会でもあります。

私の答えはまだ途中です。
けれど、シンプルで、続けやすくて、そして“未来の自分にもやさしい仕組み”をつくる。
これが、今の私の出口戦略の原点です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

最近、水ようかんの食べ比べをしましたが、改めて、たねやの水ようかんの美味しさを痛感しました。口溶けがさらりとして、スーッと体に入る感覚があります。
ふとした時の息抜きにお試しくださいませ。