20代の私を変えた1冊──『金持ち父さん貧乏父さん』と4つのクワドラント💰

1.“働く=会社員”だと思っていた20代の私

 20代の頃の私は、「働く」といえば「会社に勤める」ことだと思っていました。大学を卒業し、正社員として働く。それが安定であり、人生の正解だと信じて疑わなかったのです。
 そんな私の価値観を根底から揺るがせたのが、『金持ち父さん貧乏父さん』という一冊でした。

 本を開いて最初に感じたのは、ちょっとした衝撃でした。
 「お金のために働く人」と「お金を働かせる人」──その考え方の違いが、人生の豊かさを左右する。
 しかも、それは“努力の量”ではなく“方向”の違いで決まるというのです。


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2.4つのクワドラントとの出会い

 特に心に刺さったのが、「4つのクワドラント(ESBI)」という考え方でした。
 これは、人がどのようにしてお金を得ているかを、次の4つに分類したものです。

E(Employee)=従業員
 誰かに雇われて働く人。給料という形でお金をもらう。

S(Self-employed)=自営業・専門職
 自分のスキルや時間を売る人。医師、弁護士、フリーランスなど。

B(Business owner)=ビジネスオーナー
 仕組みをつくり、人やシステムに働いてもらう人。

I(Investor)=投資家
 お金を働かせ、資産から収入を得る人。


 当時の私は、完全にE(従業員)の世界しか見えていませんでした。
 仕事を頑張って、昇給して、ボーナスをもらう。
 それが「稼ぐ」ということだと思っていたのです。

 しかし、本の中ではEやSの世界では「働かなくなると収入が止まる」と書かれていました。
 一方でBやIは、「自分が動かなくてもお金が入る仕組みをつくる」という考え方。
 この違いが、私にはまるで別世界の話のように感じられました。


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3.「B」と「I」の世界を知るということ

 最初は、「自分には関係ない」と思いました。
 ビジネスオーナーなんて、起業家とか社長の話だろう。投資家なんて、お金持ちだけがやるものだ。
 そう思っていたのです。

 でも読み進めるうちに、著者ロバート・キヨサキの言葉が頭から離れなくなりました。

> 「お金のために働くのではなく、お金に働かせなさい。」



 この一文を見たとき、胸の奥がざわつきました。
 「今のままでは、ずっと“お金のために働く側”のままなんじゃないか?」と。

 もちろん、EやSが悪いわけではありません。
 ただ、「収入の柱がひとつしかないこと」にはリスクがある。
 BやIの要素を少しでも取り入れることで、将来の安心や自由度が大きく変わるのです。


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4.働きながら“BやI”を並行してみる

 社会人になってから、私はすぐにBやIの世界へ飛び込んだわけではありません。
 FXを副業と捉え、コピートレードをB(ビジネスオーナー)と捉えて実行するくらいでした。
 つまり、「E+B」や「E+I」といった形です。

 結果はうまくいきませんでした。何回ものロスカットとコピートレードの選択ミスの連続でした。しかしそれらの経験は「自分が仕組みをつくる側に回っている」という手応えを与えてくれました。

 「お金が働いてくれている」と感じられる瞬間──それは、ほんの少しの収益でも、大きな喜びでした。
 そして気づいたのです。
 Eの自分が、BやIの視点を持つだけで、世界の見え方がまるで変わる。


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5.クワドラントは“移動”できる

 多くの人は、「自分の立ち位置(E・S・B・I)は固定されている」と思いがちです。
 でも実際には、これは移動できます。
 たとえば会社員を続けながら、副業で仕組みを作ることだってできる。
 NISAや積立投資を通じて、少しずつIの要素を取り入れることも可能です。

 重要なのは、「意識的に自分の立ち位置を広げていくこと」。
 これこそが、金持ち父さんの教えの本質だと思います。


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6.お金の勉強は“人生の勉強”

 この本を読んでから、お金に対する考え方がガラリと変わりました。
 節約や貯金だけではなく、「お金がどう流れるか」「どう増やせるか」を考えるようになりました。
 それは、単なる資産形成ではなく、自分の生き方をデザインする作業に近いのです。

 “お金の勉強=人生の勉強”
 そんな感覚を、この本から学びました。


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7.まとめ

 『金持ち父さん貧乏父さん』は単なる「お金の本」ではなく、
 「どう生きるか」を考えさせてくれる人生の教科書です。

 20代の私にとっては、「Eの世界しかない」と思い込んでいた価値観を壊してくれた一冊。
 今も折に触れて読み返し、「自分はいま、どのクワドラントにいるのか?」を見つめ直すきっかけをくれています。

 BやIを意識して生きることは、自由を広げる第一歩。
 そしてそれは、誰にでも始められること。
 ──私自身、そのことを少しずつ実感しています。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。