『みんなで大家さん』と『投資信託』は同じ!?――私が“たまたま越えなかった一線”

投資先の選択に悩むT-Kuma
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1.導入

「みんなで大家さん」をご存じですか?

最近はニュースで少しずつ問題が大きくなってきているように見受けられます。

批判記事は世の中に数多くあります。

今回は、精神的な生き辛さを持っている雰囲気投資家の私目線で、お話ししてみたいと思います。

2.みんなで大家さんとは

「みんなで大家さん」とは、不動産特定共同事業法に基づき、複数の投資家から集めた資金でビルやホテルなどの不動産を購入し、そこから得られる賃料収入を分配する不動産小口化商品です。

1口100万円から参加でき、不動産管理の手間がなく、比較的高い利回り(年6〜7%程度)を謳っていましたが、近年、一部商品で分配金支払いの遅延や出資金返還を求めるトラブルの発生や、行政処分を受けたといった報道がされています。

3.ポンジスキームとは

ポンジスキームとは、「新規の投資家から集めたお金を、以前からの投資家への配当金として支払う」自転車操業型の投資詐欺です。

実際には運用実態がほとんどないか、あってもごくわずかで、高利回りや元本保証を謳い、最初のうちは配当が支払われるため信用させますが、新規参加者が減ると破綻します。

1920年代にアメリカの詐欺師チャールズ・ポンジが考案したことから名付けられ、ネズミ講と似ていますが、会員間の優劣がない中央集権的な組織である点が異なります。

注:「みんなで大家さん」がポンジスキームであると断じているわけではありません

4.後出しだけど私の見解

私が「みんなで大家さん」の存在を知ったのは、数年前のテレビCMがきっかけだったと思います。

ちびまる子ちゃんのような印象的な声で耳に残っています。

最初の印象としては、「やけに利率が高いな」という違和感でした。

そしてテレビCMをバンバン出していることも好ましくありませんでした。

「きっとこの広告料は加入者が負担する形になるんだろうなぁ」と。

S&P500やNASDAQ100などといった指数を用いる優良な投資信託には、コマーシャルの必要が無いといえば大袈裟ですが、眼にする機会は相対的に少ないと思われます。

経済ニュースなどでマスコミはいくらでも主要な経済指標を報道するからです。

少し調べてみると、ポンジスキームの疑いがある意見が多く見受けられました。

当時の私も同感でした。

しかし、ポンジスキームの悩ましいところは、詐欺とわかるその直前まで配当金などが払われるところにあります。

加入者にとっては配当金が払われている限り「真実の投資」であり続けます。

他人がいくら警告しても、その声が加入者に響く可能性は低いです。

よって当時の私は「他山の石」としていました(他人の言動や行動も自分を 育てる助けとなるという意味)。

5.私の世界の見方

しかし、本件を改めて自分に当てはめてみると、少し心動く自分がいます。

なぜなら雰囲気投資家である私にとって、ある意味では「優良な投資信託」も「みんなで大家さん」も、情報量では同じ程度の解像度だからです。

つまり「いずれもよく知らない」、このことに尽きます。

怠惰な私は本格的な投資や企業の勉強をしていません。

なんとなく、S&P500やNASDAQ100はスゴイ!間違いない!という認識であり、NVIDIAが世界一だ!ぐらいの知識量です。

「みんなで大家さん」の加入者も、スゴイ!間違いない!安心・安全だ!といった感覚だったことでしょう。

では、この2者を分けるものは何でしょう?

6.「みんなで大家さん」と「投資信託」の違いを改めて考えてみる

私の感覚では、「違いはフィルターの多さにある」と思っています。

①投資信託のフィルター

・まず株式という数百年の歴史ある仕組みがあります。

・それを扱う株式市場にもルールがあります。

・私たちが市場にアクセスするための証券会社もまた、厳しい法律で管理されています。

この3つのフィルターにより、私たちがアクセスできる金融商品は自ずと「いくらかマシ」なものになります。

(ミーム株やジャンク株にもアクセスできてしまうという、良くも悪くも自由度が残っています)

②みんなで大家さんのフィルターは?

・おそらく加入時の契約書?

これは私の憶測ですけど、加入時の契約書は保険契約の約款みたいに小さな字で非常に情報量の多いものではないかと思います。

私のような人間と相性が悪いのは当然ですが、一般的にも契約書の内容を読みこむ方は少ないのではないでしょうか?

つまり「みんなで大家さん」の場合、個人と企業の1対1の直接的な契約であり、私の言うフィルターは無いように見受けられます。

ある意味では、「テレビCMが逆の意味でのフィルター」になったのではないでしょうか?

「テレビで流れている内容は一定のブランドがあり、真実にちがいない」、これは見方によってはリスクのある考え方です。

マスコミを批判したいわけではなく、

少なくとも私自身は、そうしたイメージに無自覚に影響を受けていたのかもしれません。

7.おわりに

私のような怠惰で雑な人間は、人生の大きな失敗と「薄皮一枚の差」で隣り合わせなのかもしれません。

・あの日、もしもう少し疲れていたら、

・もし、もう少し不安が強かったら、

・ポンジスキームの知識が無ければ、

・株式投資に触れることが無ければ、

わたしもまた、「みんなで大家さん」に飛びついていたことでしょう。

大きな不安とストレスを感じ続ける私が最も必要としているもの、「安心・安全」をこのサービスは強く打ち出しているのですから。

丁寧に生きる、ゆっくり立ち止まって考える、調べることの大切さを本件から学んだような気がします。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます😊



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